5月17日東南アジア経済勉強会レポート

5/3の勉強会で取り上げたタイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムの外国為替市場、債券市場、株式市場、の動き(5/5~5/17)をお伝えします。

▷対ドル為替レート

いずれの国の通貨もドルに対して価値が下がった。
以下で見ていくように、国債利回り上昇(国債価格低下)と株価下落が起きている中での通貨安なので、米国金利上昇の下で、海外投資家が資金を引き揚げていることが推測される。

さらに中国との結びつきが強いインドネシア(中国への資源輸出)とタイ(中国からの観光客)は、中国のロックダウンが通貨安の一因になったと考えられる。

▷10年国債利回り

長期金利の指標となる10年国債利回りも、全ての国で上昇した。
(国債利回りの低下は、国債価格の低下により起こるものである)


国債が多く売られ、米国国債への乗り換えが多く起こっていると考えられる。
ただ、米国債への乗り換えを助長した米国金利がここのところ落ち着いたこともあり、今後のアメリカ金融市場の動きと、東南アジアにもたらす影響が注目される。

▷株式

株価も、いずれの国でも急激に低下した。
株価を押し下げる要因としては、
・米国の金利が上昇し、米国へ投資先を乗り換えている

・米国金利上昇による東南アジア株式の評価損
(米国金利上昇→東南アジアの国々の通貨安→ドル換算の東南アジア株式の価格下落)

・この2年間大きく株価が上昇していたベトナム、インドネシアでは不確実性が高まる中、一旦利益を確定しようとする株式の売りが強まっている

・中国大都市のロックダウンが東南アジア諸国の経済に悪影響を及ぼし始めている

上記があると勉強会で議論した。